今、スリーフラッグスでは
「正社員」「契約社員」「アルバイト」の募集をしている為、
毎日、たくさんの方と面接をさせて頂いております。
面接に来られる方の中には、
「真面目な方」「誠実な方」「お話上手な方」の他、
本当に個性的な方も多くいらっしゃいます。
過去には、
・声を全く発せず、挨拶もせず、入室・着座する若者
・面接に2人で訪れる親子
・歯が2本くらいしかなく、
口から空気が抜け、ほとんど聞き取れないおじ様
・JUJUよりも大きなハットを被ったまま面接に臨むマダム
・バカ殿みたいに顔を白塗りしている若い男の子
・その場で不採用を伝えた10分後に
再び面接室に乗り込んできて恫喝する男性
等、個性的という言葉では収まりきらない方々も
たくさんいらっしゃいました。
面接時、
「少しでも自分をよく見せよう」と努力することは、
決して悪いことではないのですが、
あまりにも「素の部分」が感じられない
面接テクニックを披露されると、
逆に印象悪く見えてしまうのは私だけでしょうか。
そんな私も、
過去には大きな失敗をしたことがあります。
営業マン募集の求人に応募した面接での出来事。
面接官から、
「今回、営業部のマネージャー職にご応募されておりますが、
今までのご経験の中で、マネージャーとして、
ここだけは気を付けているということがあれば
教えてください」
えっ、マネージャー職(￣▽￣;)
やったことないんですけど。
普通の営業職募集じゃなかったの。
間違えてマネージャー職に応募しちゃったんだ、
どうしよう。。。
焦りはMAX！
もう頭はオーバーヒート。
そんな私から咄嗟に出た言葉は、
「はい、マネージャーとして
気を付けてきた点は3点あります」
ひゃーー、なんで3点あるって、言っちゃんたんだろう。
でも、もう後戻りはできない。。。
「1つ目は、ミスを責めないということです。
ミスは自分が1番反省していますし、
ミスを責めることで、今後、部下の積極的な姿勢を
詰んでしまう可能性があるからです」
よし、順調、順調。
と自分を励ましながら、2つ目を思案中。
「2つ目はチームワークです。
エースの存在はマネージャーとしては有難いですが、
孤立しやすい存在でもあります。
また、ノルマ未達成の営業マンも
徐々に肩身が狭くなっていきます。
マネージャーとしての大事な責務は、
チーム全体の底上げであり、
エースも落ちこぼれメンバーも孤立させず、
如何に全体の士気を高めていくかを考えながら
手を打ってきました。」
おっ、面接官の表情が変わったぞ。
手応えあり、よし、いける！
「最後に3つ目ですが、、、」
えっ、嘘でしょ。
言葉が出てこない。
おい、絞りだせ！何かあるだろ。
「えーー、3つ目なんですが、
あれっ、ちょっと緊張でド忘れしてしまいまして、、、」
面接官「そ、そうですか。。。
それでは思い出したら教えてくださいね」
面接官のテンションが下がっているのが
手に取るようにわかるからこそ、余計に焦る。
なんでもいい、とにかく、絞りだすんだ。
頼む、出て来い！
そんなこんなで、
他のありきたりな質問に応えること約10分。
面接官「最後になりますが、
先程の3つ目は思い出しましたか」
平常心を失った脳みそというのは恐ろしいもので、
全く言葉が思い浮かびません。
私は面接官の目を改めて真っ直ぐに見つめ直し、
「全く思い出せません」
結果は勿論、不採用(苦笑)
その当時、
「マネージャーとして気を付けている3点」を
咄嗟に言えなかった自分を責めていましたが、
ポイントはそこではなく、
間違えてマネージャー職に応募してしまったことを
正直にお伝えしていたら、
結果は違っていたかも知れません。
やはり、どこまでも「素直」「誠実」であることが
大切だということが身に染みた経験となりました。
これからも色々な方がスリーフラッグスの面接に
お越し頂く事になりますが、
是非、自分を繕(つくろ)うことなく、
できる限り「素の自分」で臨んで頂けたら
幸甚でございます。
勿論、面接官である私達も「素直」「誠実」に加え、
「謙虚」の心を忘れずに！！
